動物はつらいよ、鴨もつらいよ

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2006年夏 動物はつらいよ、鴨もつらいよ

昨年、2006年夏の中島公園は少し変だった。菖蒲池から子供達に「主」と呼ばれていた、大きな鯉がいなくなった。そこらじゅうにいた鯉が、池から一匹残らず消えてしまったのだ。今年の夏になっても鯉は、たまに1匹、2匹と観れる程度だ。 噂話はいろいろあるが、公式の発表はいまだにない。

毎年6月初旬に現れる親子鴨も変だった。 たった1羽、それもかなり大きくなったのが、鴨々川ホタル橋付近に親子で現れたそうだ。 一体今まで何処に居たのだろう。それにしても1羽とは。その他の雛は捕食されたに違いない。

人間で言えば小学1年くらいである。私自身が親子鴨を見たのは6月25日だった。やはり、小学1年?4羽だった。 巣立ち後2週間はたっていたと思う。 結局、鴨の赤ちゃんに初めて出会ったのは7月20日だった。↓ 例年より1ヶ月以上も遅かった。


7月19日まで赤ちゃんを観たことがなかった。 私だけではない。誰に聞いても、同じだった。中島公園の鴨の巣立ちは普通、6月初旬頃。こんなに遅いのは初めてだった。

それだけではなかった。「孤児」まで現れた。 巣立ったばかりの赤ちゃん鴨、2羽である。 親は一体どこに行ったのだろうか。可愛いなどと言ってはおられない。この子達の行く末が心配で仕方がなかった。 

2羽の赤ちゃんはくっついたり、離れたりして、ピーピー鳴きながら母を捜しているようだった。 その内、通りがかりの鴨に、ついて泳ぐようになったが、完全に無視されていた。 鴨という動物は自分の子以外の子にはまったく関心がないようだ。

たまたま出会った4羽を連れた母鴨を、お母さんと勘違いしたのか、甘えるように近づくと、その母鴨の猛烈な攻撃にあい、1羽の赤ちゃんは重傷を負い、その後動かなくなった。もう1羽は翌日まで生き残ったが、それが見納めとなった。 驚くべきことに、母鴨は他所の子鴨に対しては敵とみなす行動をとった。

動物はつらい。動物は厳しいと思った。 2006年の菖蒲池は、なぜか荒模様だった。 自然の移ろいは毎年同じようで、毎年違う。いつまでも興味の尽きることのない中島公園である。

今年は6月16日の札幌まつりの最終日に始めて母子鴨を観た。 道庁などに比べるとかなり遅いお出ましだが、中島公園としては例年に比べて半月程度の遅れである。5組の母子鴨で、赤ちゃんは17羽と、平年並みだった。
 


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2009年1月16日更新

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